Vol.10少年サッカー
子供たちから与えてもらった感動

尾池 孝/ガス部管理課
PROFILE
ガス機器のメンテナンスに奔走するサービスマン。お声がかかればすぐに飛んでまいります。自身も40才以上のサッカーチームでいまだ現役?プレーヤー。

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子供たちのプレーはアイデアがいっぱい。つい笑いが出てくることもしばしば。
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子供たちに体の動きを身振り手振りで伝えようと・・・
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たまには真剣にお説教という厳しい一面も。
営業先の仲介のかわりに引き受けた少年サッカーのコーチ。
それがいつの間にか、どっぷりのめり込んで・・・
もう、10年くらいになるでしょうか。私が少年サッカーの指導を始めてから…
きっかけは営業で訪問したときのことです。訪問先は学生時代の友人で、私がつながりを持ちたいと思っていた営業先と懇意にしているとのことで、仲介をお願いに行きました。彼は快く引き受けてくれたのですが、「おまえ、サッカーしてたよな。かわりにうちの息子のチームでコーチしてくれないか?」と交換条件を出されたのです。確かに、サッカーはしていましたが随分昔のことだし、まして人にものを教えるなんてことには全く無縁の人間だと思っていたので面食らってしまいました。「とにかく俺も居るから一度練習日に寄ってみてくれよ。」そう言われて、まあ寄ってみるくらいならいいかと開き直り、顔を出してみることにしました。
その後、練習の度に顔を出すようになり徐々に子供たちにもなじみ、受け入れてもらえる身となりました。今から思えばすばらしいプレーを見せてあげられればなお良いのでしょうが、いつもずっと必ず見守ってくれている「おっちゃん」というスタンスが彼らに受け入れられた一番の要因だったと思います。とはいうものの、練習中怒鳴りつけることもしばしばで、それでもみんなよくついてきてくれました。また、日頃見せないような真剣な表情を試合で見せてくれることに感動し、勝った負けたで子供たちと一緒に一喜一憂することの繰り返しで、彼らが6年生になったときには市内で必ず優勝を争うチームにまで成長してくれて、そうなると少年サッカーの指導というものにどっぷりとのめり込んでしまいました。
その子達が卒業した後、私自身の息子がサッカーを始めたのをきっかけに、別のチームですが息子の入ったチームでコーチをすることになりました。そこでも「いつもずっと必ず見守るおっちゃん」を継続し、何世代かを卒業、送り出す度に常に感動を与えてもらいました。
ご近所の方との交流がなかなかできにくくなっている昨今、子供たちの成長の手助けをし、地域の方々と身近に接することができる環境をもたらしてくれたサッカーと出会えたこと、そして、それを盛り立ててくださった方々と出会えたことを、今は幸せに感じています。